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パステル・ペット肖像画ゆるかわタッチの制作・いーくんの場合


ツイッターを通じて、パステル ペット肖像画(ゆるかわタッチ)のご依頼をいただきました。

モデルさんはスコティッシュフォールドのいーくん。

カリカリマシーンに激突する雄姿でテレビ出演もされたことのある、2歳の元気な男の子です。

 

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最初にお伺いしたいーくんのチャームポイントは、「長めのお耳、グリーンのキラキラおめめ、上を向いたおひげ、長いしっぽ」とのことでした。

背景の色はパステルイエローや寒色系の色をとのご要望をいただきました。

 

右上のお写真の座ったポーズをメインにとのことでしたが、全身を入れたいとのことで他のお写真を参考に前足を描きました。チャームポイントである長いしっぽも強調したかったので、他の写真で長く写っているものを見て補足しながら下絵を作成しました。

こちらは後から追加していただいた参考写真です。

 

最初に提出したものにいくつかの修正を加え、最終的にできあがったのがこちらの画像です。

 

しっぽの太さや前足の長さ、顎の輪郭、髭と耳毛の長さ、などを若干変更しています。

 

こちらの下絵を本番の紙に(髭と耳毛は除く)うすーく転写して、彩色を始めます。

目や耳の中の淡い色の部分を軽く塗り、毛色の濃い部分から描いていきます。

〈ほどよくリアルなタッチ〉では、パステルを削って粉にしたものをスポンジや擦筆などを使ってきめ細かく徐々に進めていきますが、〈ゆるかわタッチ〉ではソフトパステルを直に描き込んで行きます。複数の色を直接塗り重ねながら濃淡などを出して行きます。

手色の白い部分を浮き立たせるため、背景を塗っていきます。それから、白い毛色で陰になっている部分を描いていきます。

ある程度まで出来て来たら、白いお髭と耳毛を描き込みます。更に、細かい部分を整えていきます。

全体の色が決まってきた段階で、額縁の選定を行いました。背景の色と馴染むように、明るい水色の、可愛らしさもありつつシンプルなものを選びました。完成に間に合うよう少し早めのタイミングで発注しておきます。

こちらで概ね完成なのですが、あと一つ修正が入りました。

右目(向かって左)の目頭周辺のグレーのラインを少し増やして濃くしています。

最後に、フィキサチーフを噴霧して、色を定着させて完成です!

額縁とマットで額装すると、ぐっと雰囲気が変わります。

いつもツイッターで見させていただいている可愛いいーくん、楽しく描かせていただきました♬

いーくんママさん、ありがとうございました!

 

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実はいーくんがおうちに来た記念日のためということで、数か月前から早々にお問合せいただいていました。11月9日、多分いーくんのお名前もこの数字から来ているのだと思いますが、いーくんママさんが本当にこの日を大切に思ってらっしゃるんだなあと感じ、その記念日に花を添えるお手伝いができてとても嬉しく思います。

また、これを機にSUZURIでのグッズ販売を始めるきっかけをいただいて、感謝しております。

 

2回目の記念日を迎えられたいーくんの健康と幸せをお祈りいたします😊