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チョークアート・こんな道具で描いてます

今回は、チョークアートボードを制作するときに使う道具のお話をします。

チョークアートだから、黒板とチョークでしょ、って思う方もいらっしゃると思いますが、

意外と結構いろんなものを使ってやっています。

それがまたけっこう入手が難しかったりするんですよね。

1チョークアート専用ブラックボード

ご依頼品のチョークアートは、ホルべインの専用ブラックボードを使用しています。

チョークアートを始めたばかりの時、練習用にセリアのミニ黒板を買ってきて、右の画像のウェルカムボードを描きました。

この作品を見て、6月29日のブログでご紹介している小山久美子さんが、ご自分の愛猫monoちゃんを描いたウェルカムボードの依頼をしてくださったのですが、その際にもう少し大きなサイズをお求めだったことから、別の経路でのボードの入手を検討することになりました。(セリアの黒板はA4しかないので)

その時は、結局、A3サイズのご注文だったのですが、よく利用するAmazonにちょうど良いものがあったので、そちらで入手しました。

 

専用のチョークアートボードは、普通の画材屋さんではなかなか扱っていないようです。

チョークアートを始めるに当たって私が参考にした本に入手先が掲載されていましたが、問い合わせてみると現在では販売はしていないとのことでした。

他に、ネットで見つけたあるサイトで様々なサイズのボードを取り扱っているようだったので、そちらからA4・B4・A3の3サイズを入手してやっていくつもりだったのですが、いざ購入しようとフォームから問い合わせたところ、返信なし。

最終的に 陶芸.com/e-画材.comというところで扱っている、F4・A3・F8の3サイズで制作していくことに決めました。(A4を外したのは小さすぎて絵柄がかなりシンプルなものになってしまうからです)

 

いずれにしろ、オーダー品をセリアのミニ黒板で制作することにならなかったのは正解でした。

値段が桁違いなだけあって、専門のボードは描いていて全然違ったからです。

それは画材の馴染み具合にすごく良く現れます。専用でない黒板だと、色を塗り重ねて行くと、指で伸ばす時にダマになったりムラが出てしまいやすいのです。特に白がのらなくて苦労します。

ミニ黒板一作目の画像の作品は、パステルも新しかったのであまり感じなかったのですが、2枚目3枚目を描いていくごとにやりにくさが際立って来ました。そして仕上がりにも差は歴然と出てきます。

 

なので、早い段階で専用チョークアートボードを使う機会をもたらしてくださった小山さんには、そういう意味でも感謝しています。

2 オイルパステル

メインのオイルパステルにぺんてる株式会社の49色50本入りのセットを使用しています。細かい部分を描くのに、カランダッシュのネオカラーⅠというペンシル型のものを補助的に使っています。

オイルバステルは角を使って描きますが、使っていると丸くなるので、ぽきぽき細かく折って角を作りながら描きます。

ペンシル型のほうは、カッターで先を細くして使います。補助的なものなので、最初は10本あればいいかなと思ったけど、もっと色をそろえたいです。

3 フィキサチーフとラッカー

 

 

 

フィキサチーフは色をボードに定着させるためのもので、細かい部分を描き加えたり修正したりする前に一旦吹き付けたりもしますが、最終的に全体にスプレーします。

ラッカーは艶消し透明のもので、作品の表面を保護するために吹き付けます。

表面を乾かしながら3~4回繰り返して仕上げます。

その他の道具

こちらはグラファイトペーパーというものです。文字や図案を転写するために使います。

白いほうは下絵をブラックボードに写すのに使用し、黒いほうはカッティングシートに文字を移すのに使います。

これも画材屋さんや文房具屋さんで探したけれど扱いがなく、結局ネット通販で入手しました。

文字を写す時に、スタイラスという道具が必要ということになっていますが、ボールペンでも代用できるとのことだったので、インクがまだあるのに全然つかないバカボールペンを使用して、十分事足りています。

 

カッティングシートは、文字を転写するためのものですが、カー用品のコーナーにあったり、色とりどりのものがあって、買い方がよくわからなかったのでやっぱりネット通販で買いました。

文字を切り抜くためのデザインカッターも購入。普通のカッターよりも細かい作業ができます。

 

こちらは、文字の転写の時にカッティングシートをボードに貼るときに使うスキージーとマスキングテープです。


その他の道具に挙げたものは、みなレタリングに使うものなので、作品例のふくちゃん・ココちゃんボードのように文字を入れない作品は1~3の道具でできます。

 

主なものはこんなところです。

普通のパステルでは細かいところを描き込むのにもっと細い色鉛筆型のものがあったり、粉状のパンパステルなどもあり、色を伸ばすにも指のほかティッシュやスポンジを使ったりで表現方法は様々なのですが、チョークアートの場合基本的に指だけで伸ばすので制限はあります。

でも、黒いボードの上に鮮やかな色合いで描けるオイルパステルは、パステル画とはまた違った独特の魅力があると思います。